フェイキックIOL
フェイキックIOLは視力回復のための手術としては、古い手術といえるでしょう。ヨーロッパで誕生してからすでに20年以上になります。
フェイキックIOLは、白内障治療で使用されるレンズと同じ素材で作られた人工のレンズを眼の中に挿入し、視力の回復を図る治療法です。強角膜を切開して眼内レンズを挿入します。近視のほか、遠視、乱視の矯正も可能です。
フェイキックIOLの優れている点は、レーシックなどのレーザー治療が難しいといわれてきた強度の近視の方でも治療を受けられること。また、角膜の厚さが不足している方も治療できることなどがあげられます。
眼の中に挿入するレンズは交換する必要はありません。一度挿入してしまえば、長期間にわたって視力を回復、維持することができるのです。このレンズは後で、除去することもできます。
フェイキックIOLを受けるためには、次の条件を満たしていることが必要です。
・18歳以上であること
・過去1年間、視力にほとんど変動がないこと
・レーシックなどのレーザー治療が困難であること(強度の近視など)
・身体に病気がないこと
・眼に病気がないこと
フェイキックIOLの治療を受ける際には覚えておきたいいくつかのことがあります。
まず、手術は片目ずつ行います。レーシックなどのように両目を一度に治療することはできません。これは、眼内の手術であるために視力の安定にやや期間が必要であることと、感染症などの合併症にしっかりと対処する必要があるためです。1回目の手術と、2回目の手術の間には通常、2週間程度の期間を置きます。また、片目ずつの手術であるため、最初の手術の後、左右の眼の視力のバランスが崩れます。その状況に対処するために、最初の手術の後には、コンタクトレンズを使用します。
フェイキックIOLは強角膜を切開しレンズを挿入します。レンズを挿入後は強角膜を縫合しますが、抜糸を行うことは通常ありません。執刀医の判断により抜糸をする場合はあります。
手術を受けた次の日は、必ず病院で診察を受ける必要があります。レンズが正しい位置に固定されているかを確認します。また、炎症や出血が内科などを確認します。とても大切な診察ですので必ず受ける必要があるのです。その後も医師の指示に従って診察を受ける必要があります。一般的には、手術翌々日、5・10・20日目、1・2・3・6ヶ月、1年、などの診察が必要です。
手術の費用は手術を受けるクリニックによって違います。また支払いの方法も病院によって違うようですから、事前に確認するようにしましょう。また、挿入するレンズは海外のメーカーに発注することが多いので、注文をしてから届くまでに数週間かかるようです。その期間も考慮して、余裕を持って手術のスケジュールを立てることをお勧めします。